サマーインターンの就職活動(9月入学生)

9月入学生の就職活動は、入学前から始まります。

主要企業の大半は、5月~7月の入学前の時期に、日本国内でレセプションを開催します。まずは、MBA受験等で培ったネットワークを辿って、こうしたレセプションの情報を漏れなく入手できる体制を築いた上で、少しでも興味がある業界・企業のレセプションは積極的な参加を勧めます。各企業の話を聞き、関心がある旨を伝えておくことは無論ですが、こうしたレセプションを通じて別の学校に進むMBA同期との繋がりを持っておくことも、その後のMBA生活や就職活動の貴重な助けとなります。

やっとエッセイが終わり合格を勝ち取ったと思ったら、もう就職活動か?とげんなりした気分にもなりますが、結局ここである程度のステップを済ませておくことが、渡米後の就職活動の負担を軽減することになります。

 

8月に授業が始まってからは一旦落ち着きますが、11月のBoston Career Forumの前くらいから、就職活動は一気に本格化します。企業によっては、ボストンに行く前の1週間前後の間にNYを訪問し、ボストンを待たずに一気に複数の面談を行う企業も多く、ボストンでは最終意思確認のみとなるケースも少なくありません。

NYに立ち寄らない会社は、ボストンで集中的に面談を行う会社も、ボストン以降に個別にNYを訪問する会社も、アメリカに全く来ない会社もあり、まちまちです。尚、業界別という意味では、投資銀行がもっとも動きが早いと言えるでしょう。

 

以上は日本での就職を前提としていますが、米国での就職を目指す場合は全く異なります。

渡米前に日本でできることは限られる一方、渡米直後からは毎日のようにキャンパス内外で開かれるレセプションに通いつつ、Nativeとの競争にも勝ち得る面談対策を積んでいく必要があります。最初の学期は学業の負担も重く、現地でのインターン獲得を目指す場合は、他の日本人学生にも増して非常に多忙な日々が待っていると考えて間違いないでしょう。

 

*「体験談(日本)」「体験談(米国)」「On-Campus Recruiting」もご参照ください。

 

フルタイムの就職活動(9月入学生)

タイムスケジュール的には、インターンの就職活動とそれほど変わりありません。

違いは、インターンをした会社が気に入れば活動は実質終了、そうでなければ、インターン中、あるいはインターンを終えてから、日本にいる間に極力情報収集をしておくという点でしょうか。活動をする場合のスケジューリングや対策は、インターンとほぼ同様です。

Boston Career Forumが一つの目安となりますが、Forumに参加しない企業などは、個別のフォローアップが必要です。

 

就職活動(1月入学生)

 

スケジュール

 

J-termerはサマー・インターンが無い分、就職活動のスケジュールはゆったりしています。 

  • 1-6月

特に動きはありません。ただし、米国での就職を考えている場合、言語・文化のハンデがある我々は、この時期に積極的に2年生から情報を集めるようにした方がいいです。 

  • 7-9月

動きが本格化。投資銀行・コンサルの2業界は、J-termの存在を認識しており、J-term向けの説明会、懇親会などが開催されます。OB訪問なども数多くこなし、情報集め+名前を売り込むようにします。 

  • 10月

サマーで就職が決まらなかった他の2年生も交え、投資銀行・コンサルの場合は、懇親会/OB訪問などを通じて、Closed Listに名前を載せるべく、必死の営業活動をします。 

  • 11月

めでたくClosed Listに載れば、面接に呼ばれます。面接はどこも2-3ラウンドで終了。また日本で就職を考えている人は、この時期にBoston Career Forumが開催されます。

日本の会社で、J-termを認識しているところはほぼ皆無なので、やや注意です。 

  • 12月

投資銀行・コンサル以外の業種はやや面接が遅く、この辺に設定されます。 

  • 1月~

例年数人を採用しているような会社以外は、決まったスケジュールはありません。自分でカバーレターを送り、電話を一生懸命かけて、就職活動します。どちらかというと中途採用に近い形態です。2008年はサブプライムで就職は非常に厳しく、4月中旬の段階でまだ2-30%くらいは就職先が決まっていないイメージです。


 

J-termによる就職活動の有利・不利

 

業界によるといえます。投資銀行だけは、米国も日本もサマー・インターンが優先なので不利と思います。
あとの業界は、それ程有利・不利は無いと思います。NYの職場であれば、パートタイム・インターンなどもできます。

 

J-termのウルトラC

 

J-termでもサマー・インターンができる裏技があります。それは、夏学期の授業を全てその次の年の夏に遅らせる、ということです。
卒業式の後も4ヶ月間学校に行かなければなりませんが、これは就職活動上は結構有効な手立てと思います。
ただ、米国での投資銀行・コンサルの面接時期は入学時よりも前なので、おそらくそれらの業界でのサマーは不可能と思います。