HS(Class of 2009 | 男性)
入学時年齢 |
35 |
出身業界 |
メーカー |
社費/私費区分 |
社費(一部) |
出身大学 |
東京大学 法学部第一類 |
海外経験 |
在住、勤務経験なし 4W(海外研修/ロンドン) 最長2W(海外出張/20数カ国) 最長2W(海外旅行/5カ国) |
家族 |
配偶者 + 子供 |
Why Columbia?
出願した際に私が思い描いていたコロンビアビジネススクール(CBS)の魅力は次の3点でした。これは、入学した後も変わらず私にとってCBSの魅力です。
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CBSのMBAが世界に有する人脈
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Entrepreneurshipへの最近の取り組み強化
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ファイナンスの講座の長年の高い評判
思い起こすと、出願エッセイでは、こうしたCBSの魅力が私の将来像の実現に向けていかに必須なのかをくどいほどひたすら説明していました。1月の入学からまだ一ヵ月半しか経っていませんが、自分の目に狂いはなかったと確信しています。
ところで、出願時に私がまるで意識していなかったものの、入学してからひしひしと毎日のように実感しているCBSの魅力が沢山あります。何かと申し上げると、
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ニューヨークシティー
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コスモポリタン
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良く遊びよく学べ (良く飲んでよく学べ?)
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親しみやすい仲間たち
といった点です。
ニューヨークシティーに立地する利点は、勉強という面では、ビジネスか他の専攻分野かといった区分を問わず、あらゆる分野の著名人や第一線で活躍する方々が講演に来てくれるところにあります(大学全体やCBS単独)。そうした方々がニューヨークシティーを職場にしていることが理由の場合もあれば、ニューヨークで他にも色々やることがあるのでコロンビア訪問も組み込みやすいという場合もあるのでしょう。娯楽面では、同級生と飲み食いして議論したり騒いだりする場所が身近に沢山あります。大学で用事を終えたらまっすぐ帰宅するという学生より、一杯仲間と飲んで帰る学生の方が多いような気すらします。(色々な国から来た同級生と話したところ、ニューヨークシティーの生活を満喫したいので是が非でもCBSに入学したかったと言っている人がかなりいました。)
同級生の出身国の多様性は、とくに1月入学の大きな特徴です。アメリカ人は35%程度で、残りの65%はアジア、中東、ヨーロッパ、アフリカ、中南米からやってきた留学生です。自分のクラスメート(60名程度)と仲良くなれば、卒業後はアメリカのみならず世界各地に満遍なく仲間ができることになります。
学生の一般的な特徴は、和風に言えば「良く学び、良く遊べ」です。夜になると連日のようにバーで騒いでいる同級生が、実は朝から図書館でしっかり勉強していて授業で冴えた発言をし、ジムではきちんとトレーニングもしています。さりげなく厳格に時間管理をしているのでしょう。この街の地下鉄とバスには最終時刻がありません。24時間走っています。飲みに行くと梯子をして延々と飲み歩いている学生もいます。私には妻と赤ん坊がいるため、今のところ残念ですが付き合いはほどほどにセーブしています。
同級生と親しくなりやすいという点は、入学後のオリエンテーションを通じて、大学側が学生同士良く知り合いになることを奨励していて、学生自身ももともと他の学生に関心を抱いていることが理由です。入学前は世界のトップビジネススクールの学生は生真面目でとっつきにくいのだろうなあと漠然と想像していたため、こうした同級生達の親しみやすさは、入学前と後でCBSに対する私の印象が大きく変わった特徴でした。
一ヵ月強のCBS生活で、私は早くもCBSを好きになっています。そして、私が卒業生になるのはまだ1年半近く先の話ですが、CBSに、さらにはコロンビア大学に自分も何か貢献したいという気分になっています。
出願者・合格者へのメッセージ
出願される方へ:
CBSへの出願を決めた方、ありがとうございます。残るは出願するだけです。突進しましょう。
もしも、あなたが「CBSは魅力的だが出願作業に割く時間を考慮すると他のビジネススクールと比べてどちらかに出願先を絞らないといけない」という状況にあれば、是非各校の違いを良く研究して、満足のいく選択をなさってください。ただ、CBSを魅力的だと思う気持ちが最後まで消えずに残っていれば、CBSへも出願することをお勧めします。自分が通った道を振り返ると、ビジネススクールの合否は大学と志願者の色々な面での相性を総合した結果ではないかと感じます。あなたが思っている以上にあなたはCBS向きであるかもしれません。これは結局のところ、出願してみないとわからないのです。
もしも、あなたが、「MBAを取りたい、しかもどうしてもCBSでMBAをとりたい、でもトップビジネススクールだから合格は難しそうだ」と迷われているのなら、迷いを振り切ってとにかく出願することをお勧めします。私自身、そのように考えていて、当初CBSを出願先に入れていませんでした。しかし、出願しない場合はゼロだったCBSへの合格の確率が、出願すればゼロではなくなります。私はそうした考えで結局出願しました。CBSのキャンパスを自分が歩いているのが不思議に思える瞬間がまだ時折ありますが、私がCBSで学んでいるという現実はあのとき出願したからこそあるのだと思っています。
また、もしも出願を迷っている方の中にご自身の年齢を念頭に置いている方がいれば(具体的には「この年ではもうだめだろう」と思っている場合)、私は36歳で赤ん坊がおりますがCBSでの勉強と生活を満喫しています、と申し上げておきます。
ところで、出願した際に私が思い描いていたコロンビアビジネススクール(CBS)の魅力は上記のとおり次の3点でした。
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CBSのMBAが世界に有する人脈
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Entrepreneurshipへの最近の取り組み強化
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ファイナンスの講座の長年の高い評判
この3点の背景として、私がMBAを獲得しようと考えたMBAの志望動機がそもそも何だったのかご説明いたします。
私は日系の重工業メーカーに勤務していますが、出願する前、頭の中に自分の会社の中で立ち上げてみたいビジネスがいくつか浮かんでいました。それまで、同一企業内で営業、購買、広報、Investor Relationsといった様々な分野で経験を積んできましたが、自分がやってみたいことに着手しようとしたときの最大の障壁は、自分自身でした。事業を計画する能力やその事業を立ち上げて経営する知識が自分にまったく備わっていないことに気付いたわけです。企業内で異なる部署を経験するだけではそうした計画能力や経営知識はなかなか身につかないように思えました。実際に企業の経営者になって試行錯誤しなければ経営者になれないのかもしれないが、それはだいたい経営者になるチャンスを与えられなければ成立しない話で卵か先か鶏が先かのようなものだし、だいたい10年も20年も待てない、と感じた次第です。そして、マーケティングやファイナンスをはじめとする幅広い知識を、Entrepreneruship という視点で関係付けながら獲得することが自分には必要だと思ったとき、知り合いのMBAから以前聞いていたMBAの話を思い出し、もしかするとMBAというのはこんな自分のためにあるものじゃないかと、考えたのです。
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